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2024.01.30

【販促事例】企業同士のタイアップ、メリットとトラブルの回避方法は?

陽だまり堂の販促コラムへようこそ。こちらでは、販促・広告についての課題を解決したい企業の皆様に向けて情報発信しています。
創業20年を迎えた陽だまり堂が、企業のお悩みをどう解決したらいいのか、事例を交えてお話しします。
今回のテーマは「タイアップ企画」です。

タイアップイメージ画像 【販促事例】企業同士のタイアップ、メリットとトラブルの回避方法は?

企業はなぜ「タイアップ」するのか?

タイアップ企画は、複数の企業や学校法人、団体などが結びつき、互いの利益につなげるために行われます。
一社では難しい大規模なイベントやそれぞれの得意分野を活かした企画など、可能性は無限大です。

普段の生活のなかでは、家電メーカーや外食チェーン、ファッションブランド、教育機関などがタイアップし、新たな企画や商品が産み出されているのを目にします。

消費者からは「今しか見られない」「これを逃したら二度と手に入らない」「あの有名企業同士が手を組むなんて、すごい!」と、概ね好意的に受け止められているのではないでしょうか。

しかし、消費者受けが良く華やかに見える反面、異なる企業や団体が一丸となって企画を進めるのは、そう簡単なことではありません

ここからは陽だまり堂がこれまでにプロデュースした事例をもとに、タイアップのメリットやトラブル回避の方法についてお話しします。

<事例>松屋フーズ×ドレスメーカー学院 産学共同プロジェクト

新聞掲載記事 事例 松屋フーズ×ドレスメーカー学院 産学共同プロジェクト 【販促事例】企業同士のタイアップ、メリットとトラブルの回避方法は?

この産学共同プロジェクトは、文部科学省が推奨する「職業実践専門課程」の取り組みの一つとして実施されました。

「食」ですべての人を幸せに!ユニフォームデザインを通じて学生の学ぶ機会を創出

ドレスメーカー学院の布矢千春(ぬのや ちはる)院長は、コロナ禍にあり、学生の「学ぶ」機会の創出に思い悩まれていました。
ちょうどその頃に話が出たのが松屋フーズとのタイアップ企画です。「食」ですべての人を幸せにしたいという松屋フーズの夢を叶えるためにはワクワクする店作りが必要でした。そこで、重要な視覚的ツールであるユニフォームを学生にデザインしてもらうのはどうか?とプロジェクトはスタートしました。
既存概念を払拭し、斬新で多様なワクワクを発信したい、学生の躍動するアイデアを事業に生かしたいと考えたのです。

そして「未来のユニフォームを考える」という夢のあるテーマに、参加した学生も、指導した教員も、まさに“ワクワク”しながらデザインに取り組みました。

最終選考に残った学生には、誰もが名を知る大企業のトップである 瓦葺 一利(かわらぶき かずとし)社長の前でのプレゼンが課されました。大人に囲まれ、見ているこちらに伝わるほどの緊張感、精一杯に伝える努力をする姿は私たちに感動を与えます。
SNSを駆使して調査、実際に店舗に足を運び、デザインのコンセプトを考える。真摯に向き合う様子は、その場にいる全員の心を揺さぶりました。

企業に属し、社会人歴が長くなればなるほど、いい意味でも悪い意味でも会社の色に染まっていきます。
円滑な企業運営には必要なこととはいえ、「消費者」の立場からは遠ざけてしまうのかもしれません。

学生のアイデアは、企業人の琴線に触れ、波紋のようにじわじわと心に訴えかけるものがあったのではないでしょうか。

そして、将来を担う若者たちは、学生の瑞々しいアイデアを受け入れる企業トップの度量の広さを肌で感じられたことが、何よりの収穫であったのだろうと思います。

メリットが多い企業同士のタイアップ企画

事例のような企業と学校のタイアップは、教育・社会貢献の側面が強く、比較的良好に進みやすい案件です。
しかし、利益への貢献が求められる企業同士のタイアップは、ぐっとディレクションの難易度が上がります
難しさを上回るメリットが多いのも事実。どのようなシチュエーションでタイアップが効果を発揮するのでしょうか?

企業同士のタイアップのメリットは 【販促事例】企業同士のタイアップ、メリットとトラブルの回避方法は?

①企画や販促のマンネリ化を打開! 起爆剤としてのタイアップ

ありきたりな企画では勝ち抜けないビジネスの世界。新たな角度から斬新な企画を実施したいと思えど、なかなか思いつかないものです。
そんな時は異業種の企業とのタイアップが効果的です。目の付けどころが全く違う両者がぶつかり合うことで、類を見ない新しいアイデアが生まれるかもしれません。

②有名企業とのタイアップで注目度アップ

例えば、老舗企業であっても、一般消費者への知名度はさほどでもないケースでは、認知度の高いブランドや人とタイアップすることで、一気に注目度が上がります
陽だまり堂が以前プロデュースした案件では、老舗ならではの高い商品力と、相手企業の高い認知度の相乗効果で、双方にとって利益のあるタイアップとなりました。

③知られていなかった層に届ける!認知度拡大を目指して

これまで関わりの薄かった層に、タイアップを通じて自社の情報を届けられるのもタイアップの良いところです。

<事例>家電メーカーA社と食品メーカーB社のタイアップ企画

弊社でプロデュースした家電メーカーA社と食品メーカーB社のタイアップの事例をお話しします。
こちらは首都圏限定のプレミアムキャンペーンとして実施されました。
タイアップ商品イメージ 【販促事例】企業同士のタイアップ、メリットとトラブルの回避方法は?

タイアップ企画概要

家電メーカーA社:『肉汁したたる焼肉プレート』をご購入いただいたお客様に、もれなくB社の『高級グルメ焼肉のたれ』をプレゼント
食品メーカーB社:『高級グルメ焼肉のたれ』をご購入のお客様に抽選でA社の『肉汁したたる焼肉プレート』をプレゼント

双方の共通点は、ターゲット層がファミリー世帯であること。顧客となりうる人々への認知度アップが狙えるのではないかと考えました。
二つの商品には価格差がありますので、“抽選”か“もれなく”かの違いますが、相互にキャンペーンを実施すれば、格段に多くの人の目に触れるようになるのは間違いありません。
さらに、異業種のコラボレーションという意外性はインパクトが強く、消費者の興味を引きます。「そういえば以前使っていた○○も、あのブランドだったな」と、ブランド名は知っていても、最近使っていなかった商品を思い起こさせる効果も期待できます。良い記憶とリンクさせられれば、再購入を促せるでしょう。

今回行った施策のメインは、フリーペーパー誌への広告出稿です。ターゲット層への露出が多い媒体を中心に出稿先を選定しました。また、家電量販店、スーパーへの店頭演出物にてキャンペーンを告知したところ、消費者からの評判が良く、A社、B社双方からも好評を得ました。
このキャンペーンを通して、家電と食品、別ジャンルの購入者に、タイアップ企画を通じてより広く自社の情報を届けることに成功しました。

④一社では難しい大規模なプロジェクトが実施できる

自社で何かしたいと思っても、予算や人員の面で厳しいプロジェクトもあります。一社ではできない、大きなプロジェクトを行えるのもタイアップの利点です。SDGsを意識し、環境への配慮・社会貢献活動が重視されています。このような取り組みを行いたい場合も複数社の協力があれば実現の可能性が見えてきます。

⑤広告媒体費を複数の会社で負担するから経費削減できる

新聞や雑誌に広告を出す場合、その費用は数十〜数百万円と高額になります。一社でそのすべてを負担するのが難しくとも、タイアップし、複数社でなら広告を打つ予算を捻出できるケースもあります。“タイアップ”の注目度から利益に還元されやすく、効率の良い広告出稿になる場合もあります。

企業タイアップで起こりがちなトラブルは?

広告業界に長く身を置いている私たちですが、せっかくのいいご縁があっても、実際にタイアップ企画が行われる前に頓挫し、企画自体が立ち消えてしまうケースをいくつか見てきました。

詳細なすり合わせを 【販促事例】企業同士のタイアップ、メリットとトラブルの回避方法は?

①条件のすり合わせは詳細に

特に認知度の高い企業同士のタイアップでは、著作権や契約の面でそれぞれの会社に細かい制約があります

綿密なすり合わせを行い、担当者間で明確に合意が得られていないと、思わぬトラブルに見舞われます。準備に数ヶ月、一年と時間と費用をかけ、あと一歩というところでご破算になってはやりきれません。言い出しづらいことほど早い段階で確認しておきましょう。

・他業種とのタイアップは商習慣の違いから、合意が難しい
・意図したものとは違う形になってしまう可能性がある

②「費用のことは後回し」は厳禁!

特に費用面のすり合わせは、早い段階で行っておくべきです。

・予想よりも費用が高額になってしまった
・費用面で折り合いがつかない

「あちらから持ち掛けてきたタイアップなのだから、費用面はすべて持ってくれるだろう」「どう考えても相手企業に大きなメリットがあるタイアップ。こちらは名前を貸してあげているのだから費用を払えとは言わないだろう」と、自社に都合のいいように解釈してしまい、支払いが発生した段階でも揉めるケースをいくつも見てきました。

友好的に話を進めてくれてありがたいなぁ」と思っていたら、先方は一銭も支払う気がなかった、なんてこともあり得るのです。

会議イメージ画像 【販促事例】企業同士のタイアップ、メリットとトラブルの回避方法は?

企業タイアップは、異業種間で行うことも多く、商習慣の違いが亀裂を生みます。費用や条件の話があいまいなまま企画が進み、「どうにかなるだろう」と思っていたら、最後の最後で揉めて決裂、なんてことになったら一大事です。

他企業とのタイアップを初めて行う会社も多く、「一般的にはこのように費用を分配するようだ」という落としどころをイメージできないまま、話を進めてしまうと、最後に痛い目にあいます。

企業と企業をつなぐコーディネーター役 プロデューサーの役割は?

企業と企業が友好的な関係を保ち、双方に利益を生み出す、お互いにとってメリットのあるタイアップ企画にしたい気持ちは一致しているはずです。
しかし、条件やお金の話は、言い出しにくいもの。

陽だまり堂は、そんな企業と企業をつなぐコーディネーター的な役割を担っています。
現場では陽だまり堂のプロデューサーが、それぞれの企業に「実現したいこと」「相手企業に期待すること」「予算」「かけられる時間」など、詳細にヒアリングし、当事者同士では話しにくい内容については調整役を果たします。

本来であれば、当事者同士で役割分担を決め、広報や会計、広告媒体への依頼などを行わなければなりません。
しかしながら、従前より関係の深かった企業間ならまだしも、お付き合いの浅い段階で、全体の進捗を確認し、足並みを揃えて進めていくのは難儀です。

物事が円滑に進むように、企業と企業の間に入ってプロデュースするのが私たち陽だまり堂の仕事なのです。時には双方のフラストレーションを私たちが吸収し、落としどころを探ります
広告媒体への依頼やパンフレットの印刷、イベント会場の手配など、細かい実務もお手伝いします。皆さまが本来の業務に集中できる環境を整えるのも、私たちの仕事のうちです。
タイアップは双方に大きな利益をもたらすだけでなく、他社の新鮮な空気を取り入れ、アイデアの創造に大きく貢献してくれます。積極的にタイアップを取り入れてみてはいかがでしょうか。

編集:陽だまり堂広報部

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